2013年1月28日月曜日

太陽の船シンポジウム『クフ王の船取り上げに向けて』


 1月25日(金)早稲田大学小野記念講堂におきまして、
早稲田大学エジプト学研究所主催、早稲田大学エジプト学会・NPO法人太陽の船
復原研究所共催、JICA( 独立行政法人 国際協力機構)協賛によって、太陽の船
シンポジウムが18:30から20:40まで開催されました。
今回の趣旨は、副題の「クフ王の船 取り上げに向けて」というものです。

 1987年に電磁波探査レーダーでその存在が確認され、1993年に船の部材のサンプル
を取り上げ、早稲田大学古代エジプト調査隊が調査権をいただいて、今年は20年目の
年です。資金難から実際に発掘を開始したのは2009年でしたが、2011年6月22日から
船坑を覆っている41個の蓋石を1ヵ月半かけて取り上げ、2012年2月20日に再び部材の
サンプルを取り上げました。その後2012年4月から7ヶ月間にわたって、木材の材質や
樹種の検査と保存・強化処理薬のテストを行いました。

 そして、2012年11月下旬に1週間にわたってその成果報告とワークショップを行いました。
場所はエジプトのカイロ市郊外にありますGEMCC(大エジプト博物館附属修復センター)で
行い、10社の地元メディアと2社の日本メディア、80名程が参加しました。

 今回はその報告会を兼ねていましたので、GEMCCの研究員、アイーサ・ジダン氏にも
レポートしていただきました。最後の中川武先生と私、吉村作治の対談「今後に向けて」
はなかなか内容の濃いものだったと思います。聴講の方も200名を超え、立ち見の方が
出るほど盛況でした。皆さん、寒い中ありがとうございました。

(吉村 作治 )
                                                  
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